一人でいること。

最近、また向田邦子の本を読んでる。
正確にいえば向田さんの妹さんが姉のラブレターを元に綴った
向田邦子の恋文」
という回想作品。

向田作品は、女って何かということを、
一番自然に、一番率直に考えさせてくれる。
本もドラマも大好きだ。


いつ頃からか、寝不足がクセのようになって、
寝付けずにいる日が相変わらず多くて、
そんな晩にこの本を読んだりすると、
いままでは気持ちが落ち着いて
眠れるようになっていたのに、
今日はふと、
こんなサイクルを繰り返してる自分の日常が、
すごく女臭く感じて、
それがもの悲しく思った。


ある意味、今の私はいつかの私の理想通りなのかもしれない。

「カッコいいじゃーん!」って、
昔の自分なら今の自分に
もしかしたらそう言うかもしれない。

たしかに叶った夢もたくさんあって、
幸せを感じることの方が
実は多いって、
ほんとはちゃんとわかってるけど、

でもなんか、
はた目にも自分としても、
ちゃんと自立できてることが、
時々ものすごく淋しくなる。
ほんとは誰かを必要として、必要とされたいのに、
一人で成り立っちゃってる。

それにハタと気付いた時の不安。

だれにもすがれない、
所詮贅沢な孤独なんだろうな。