安野モヨコさんの漫画。

安野モヨコが好き。
この作家を知ったのはたしか高3の頃、本屋の平積みを手に取ったのが最初だったと思う。
一番初めにみたのは「ラブ・マスターX」。

ラブ・マスターX 1 (ワンダーランドコミックス)

ラブ・マスターX 1 (ワンダーランドコミックス)

それまで少女マンガといえば、矢沢あい一色だったんだけど、
その頃、そろそろ毒の入った漫画を読みたくなっていた。
要するにセックスとかを美化してかかないもの。
恋愛の汚い部分もちゃんと描いているようなのが読みたかった。
でもわたしは少年漫画が苦手だったので、
いろんな人に進められて立ち読みした「バガボンド」も一巻の途中で挫折してしまった。
ジャンプの漫画は脂っこくて合わない・・

それで手に取ったこの「ラブ・マスターX」。

画もいままでにあまり親しみのなかった余白がいっぱいの
ざっくりした画が新鮮だった。
矢沢あいの絵はすごく書き込んでるから、読み応えがある分
たまに読むのがめんどうになるときがある。
でも安野モヨコの絵はシンプルだけど、体の描き方が上手でおしゃれで
絵に勢いというか流れがあるのが好き。
エロいけどただエロいんじゃない、なんか強さがあるというか
したたかさがある登場人物や絵の雰囲気が大好きだ。



7/6の日記のよしみさんもモヨコ氏の漫画を持っていて(「ジェリー インザ メリーゴーラウンド」「ジェリー・ビーンズ」)短大時代貸してもらった。
ジェリービーンズ(1) (KCデラックス)
これは「ラブ・マスター」とは違って、もっとハッピーで女の子らしくてオシャレ。
モヨコさんの絵はほんとにオシャレでそこも大好き。

それから2年後の21才くらいの頃、やっと自分で購入し始めたのが
花とみつばち」。
花とみつばち(1) (ヤンマガKCスペシャル)
主人公の小松まさお君が最高におもしろい。
彼の「モテたい!」という一心でとる行動のひとつひとつが涙ぐましい&哀れだけど笑ける。そして一緒になって彼を応援している。
この彼の「モテたい!」という気持ちはすさまじい。
一日中、ほとんど心を無にしてそれだけを唱えているシーンなどもある。
これは「認められたい」という気持ちなんだと思った。
もしこれが「ヤリたい!」だったらなんの変哲もないし、正直ここまで応援できないけど、「モテたい!」と四六時中頭をいっぱいにして、いろんなことに挑戦する彼はいじらしいし、人事だとは思えなかった(どうしてだ?私は男子高校生なのか?)


それといま私の本棚に納まっているのは「ハッピー・マニア」全巻。
ハッピー・マニア 1 (祥伝社コミック文庫)
こちらの方が先輩だが、女版「花とみつばち」な作品。
これは完全に人事じゃありません。(主人公・重田カヨコほどアグレッシブじゃないけど)
彼女の、七転び八起き的な恋の戦いぶりはある意味勇気付けられるな。

画像は今持っている、安野モヨコ氏のコラム集「美人画報ハイパー」。
美人画報 ハイパー
できれば全3巻そろえたい。けどちょとお高い。
オシャレと美容のこととか、オシャレな絵でいっぱい描いてあって
眺めてるだけで楽しい。

私はアクセサリーとか香水の瓶とかマニキュアとかを、一箇所に
集めて置いとくのが好き。
色んな色の瓶とかプラスチックの小物が集まってるだけで
なんか気分が良くなる。
指輪とかイヤリングとかのプラスチックのカチャカチャ言う音も好き。
安野モヨコの「美人画報」とか「ジェリー・ビーンズ」とか、最近の「シュガシュガルーン」を読む時と
おんなじ気持ちがする。
シュガシュガルーン(1) (KCデラックス)

男の子が羨ましいな、と思う瞬間がしょっちゅうあるけど
こういう気持ちは女の子しか味わえないんだな、と思う。

ところで「さくらん」土屋アンナちゃんで映画化かあ。
さくらん (KCデラックス イブニング)
早くみたい。
正直、もうちょっと時代劇つくってほしいよ。
遊郭の話とか大好きだし。
あと「八百屋お七」とか題材で作ってほしいな誰か・・(つぶやき)