♪東京へは〜もーなーんども

BEGIN「東京」。
耳について離れません。

観ましたよ、「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」。
大泉さん。
すばらしか。
大泉(実の)パパが「お前の演技力じゃ無理なんじゃないか?」との心配をよそに、
すばらしか仕事してましたよ。
田中裕子。
私はねえ、この人あんまり好きじゃないの。
なんでかっていうと、私の中の
「女の中の女」「魔性の女」「女の敵」というのはまさにこの
田中裕子において他ならないからです。
それは幼少より母の横で観てきた
向田邦子ドラマにおける彼女の役柄の印象からでしょう。
番組のCMで彼女が大泉さんに寄り添うシーンを見ただけで
「やめて!!大泉さんに触らないで!!!」
と戦々恐々としたものです。

しかし彼女もさすがです。
心の奥のほうではやはり彼女を「魔性の女」としか見れない目があるのですが、
彼女もさすが女優さんです。
泣かされました。
(でも大泉さんの熱演があったからだもんね)

あと大泉さんの(←正確には大泉さん扮する主人公の)幼少時代を演じた
神木隆之介くん。
カワヨイ。
なんだチミは。
いつの間にやら声も変わっちゃって足もひょろ〜と伸びちゃってるけど
巷のジャニJrに勝るとも劣らない少年美に磨きがかかりまくってますよ。
だめですよ。
世の中にはイケナイおばさん達が多いんですからね。
そんな魅力をみだりにふりまいては。
幼馴染の男の子の一人、ファンタのCMか何かでよく見かける男の子が良かったですね。
もう三人が団子になって地面にゴロゴロしてるシーンなんか
カワイすぎて目の毒ですよ。

他のキャストもよかったです。
広末さんに関してはノーコメント。
ただ一言いわせていただくとすれば、
「おめぇの出てくる幕じゃねえ!」(タンメン親父風に)
って感じですかね。
広末涼子をキャスティングする必要性がよくわからん。(要するにどうしたってキライだと)


そしてねえ、最終的に一番よかったのは
オトンの蟹江敬三氏。
すばらしか(二乗)。
「〜時々オトン〜」というだけあって
ほんとに「時々」しか姿を現さないんだけれど
オカンの一大事には、かならずやってくる。
つねに酔っ払っていて、歩く時はかならず何かに当たる、もしくは蹴り飛ばす、ちょっと「血と骨」風なパパなんだけれども、
奥さんをほんとに愛していたんだろうな。そして息子のことも。
はたから見るとろくでなし親父の典型かもしれないけど、
奥さんが病気をしたらかならず、どんな遠くからでもかけつけて、
「お前、栄子に色目つかいやがったな!」と
近所の親父達をぶん殴るのは
一番ストレートで正直な愛じゃないのかなあ、などと思ってしまった。
ある意味一番嬉しいかもしれない。


最後のシーン。
大泉さんの「ぜんぜん。」という台詞。
表情、しゃべり方共に色気最高潮で
鼻血どぅーーーーーん(村上ショージ
でした。