会社にも家にも居る。

ヒーロー というものについて考えた。


ヒーロー /英雄。敬慕の的となる人物。>大辞泉
ヒーロー /勇士。はなばなしい活躍をした人。>大辞林
ヒーロー /誰もが一度は憧れる存在。>はてな


みなさんの中で、ヒーローと言えば誰ですか?
私は今のところ「スパイダーマン」です。わかりやすいです。


映画版「スパイダーマン」の中で、メイおばさんという人が
「ヒーローとは自分を犠牲にして愛する人を守る人のこと」
と言いました。(厳密には違うかもしれませんが、たしかにこういったことを言いました)

それで私は思った。
じゃあヒーローって言うのはほんとはこういう人なんじゃないのか。


「朝、家の中の誰よりも早起きし、満員電車に揺られ、会社と呼ばれる組織の中で時には己のプライドも捨て、お得意様やお客様に頭を下げ、無能な上司に愛想笑いをし、常識が欠落した若手社員の面倒をみ、セクハラという爆弾を備えた女子社員への対応に細心の注意を払い、疲労と比例しない残業代を付けて、内に潜むメタボリックという敵に脅かされながらも少しばかりの息抜きをし、酒臭い車両の中で揺られながら帰宅すれば、そっけない子供達の対応をいつものことだと受け流し、明日に備えて眠りに付く。それもこれも、愛する家族のため。」


ヒーローっていうのは必ずしも手首から糸が出て街中をビュンビュン飛び回って悪いやつらをやっつけたり、スーパーカーを自由に操ったり、綺麗なお姉さんを颯爽と悪漢から助け出したりする人ではない。
そのくたびれたスーツこそがアーマー、老眼鏡こそがゴーグル、愛想笑いと受け流しと無駄なく迅速にかつ丁寧な事務処理という技を備えたその人こそ、本当の姿のヒーローなんじゃないのか。


私はそんな映画をいつか創りたいと思った。
そんなのが実現できるのはいつだかわからないけど。


ありがとう。お父さん。
あと世の中のお父さん。


なんだか「父の日フェア」みたいな日記だな。
でも「父親」に限らず、色んな敵と戦って、色んなものから耐えて、それは愛するものを守るため、っていう人は沢山いるよね。