26歳と11ヶ月12日で選ぶ「10本の映画」

トップ10はむずかしいから10本ということで。

1.ローマの休日
2.スパイダーマン
3.蒲田行進曲
4.ビフォア・サンセット
5.バックトゥザフューチャー
6.落下の王国
7.おもひでぽろぽろ
8.ジョーブラックをよろしく
9.シャイニング
10.時計仕掛けのオレンジ


わあ
なにこれ。
けっこう・・・・
薄い・・


ていうか、9.10にあわててキューブリック先生をねじこんだ感じが。
違うの!
ほんとにすごい好きな映画なんだって!


まあ1、2、は何をどうこうというよりただ好きっていうだけで
あんまり理由もつけたくない。
ただ観てるだけでどんな時も夢中になれるし幸せ。

5もそんな理由。
でも自分個人の趣味というより、
お兄ちゃんとか親戚いとこ兄弟と何度も何度も観て
大きくなっていって、いまだに一緒に観て楽しめる映画で、
家族の思い出がつまった作品。


3と4は「好き」というわかりやすい気持ちではなくて
「衝撃」を受けた映画。
3は初めて「邦画にも面白い作品があるんだ。」と思もわせてくれた映画。
これを観たのはたしか高校生の時、深夜3時ぐらいのテレビ。
真っ暗なリビングで、いいかげん眠いのに眠るのが嫌でただテレビにかじりついていたかった時期。
この頃からガツガツと映画を観始めた。
その頃は邦画がカス映画ばっかりで、おしゃれぶったクソ映画ばっかりで
「わかりにくい=アート」「キャラ濃い=おしゃれ」「脈絡のないストーリー=わかる人にしかわかんなくていい」
みたいな勘違いしたしょうもない作品ばっかりだった。当時の私には。
「日本映画なんてクソ。やっぱ映画は洋画。結局ハリウッド映画がなんだかんだ言って面白いし質も高い。」
って思ってた。
そんな時にみた深作欣二という人の
血と汗と油が滾るようなエネルギッシュな作品。
なんだかわかんないけど、みんな舞台ばりにやたらセリフを叫んでる。
登場人物たちがみんな泥臭くて情けなくてかっこ悪くて人間臭い。
「おしゃれ」とか「ポップ」とかどこにもあてはまらない。
ただただ画面からその映画を作った人の、画面に映ってる俳優や映ってない監督やスタッフの熱気が
むんむん充満して、私は衝撃を受けた。
これはなんだ???と。


そして4は去年。
シリーズ一作目の作り方にも驚かされたけど、これはもう。。
エンディングはほんっとに久々に「えええええええええ!!!!」って叫んだ。
そして蛇の生殺しのような欲求不満とともに襲ってくる余韻。
映画の常識を超える次元はいろいろあると思うけど、この超え方は私の中で一番深く刺さった。
ひとつの作品に収まらない。
いつまでもいつまでも自分の中でストーリーが続いているようだし、
いくらでも変えられる。
エンディングの後の無限を観客にすべてゆだねている危険で素晴らしいラストの作り方。
あれはすごい挑戦だと思う。


6は映画のすばらしさが脊髄までしみ込んでくるような映画。
ああ映像ってこういう夢をみんなで観るためにあるんだよな、って思う。


7は小学生の時からずっと自分のものだったような、
年を追うごとに涙が出るシーンが変わって、
いつも思いがけない感動がある。
それで自分のことがちょっとわかったりする。
昔の私と、現在進行形の私を映す鏡みたいな映画。


8はちょっと迷ったんだけど、
もちろん大好きな映画なんだけど、
この中では一番理屈っぽい理由で選んだ映画かも。


9もたしか初めて観たのは小学生くらいの時で、
それまで味わったことのない恐怖を味わった映画
幽霊とかおばけの怖さじゃなくて、
密室の怖さとか窮屈さとか
でも同時に感じる高揚と興奮がすごく気持ちよかった。
あんまり話はわかってなかった気はするけど。


10はねえ。
何が好きっていうか
全部好き。
なんかねえ。
キューブリックが大好きになってくる。
もうばか!
っていうくらい。
なんかすごく嬉しくなってくる。
たぶんこの10本の中でいうと一番麻薬的な効果をもたらしてる映画だと思う。
無意味にワクワクしてくる。
自分の邪悪な部分がすごく自然で気持ちのいい刺激を受けて解放される感じ。
アレックス達が暴れまわってるシーンをみてもぜんぜん気持ち悪くならない。
人が暴力をふるったりふるわれたりする映像で
唯一不快にも後ろめたくもならない作品。