オレ負げね。

女帝薫子」おもしろいなー。
主演の二人もいいけどイビリ役の元おニャン子さんもね。



ていうかやばい。。
明日から5連休で田舎からおばあちゃんとおじいちゃんが来るのに
部屋が全く片付いてない!!!

もーーーー

今日のテレビはめずらしくずっとおもしろかったから
ずっとみちゃった。
「アクション映画では『ボーン・アイデンティティ』が一番好き。」とか言ったけど
『300スリーハンドレッド』も相当好きだー
公開時は一人で観に行った。(マッチョなお兄さんに両脇はさまれて)
吹き替えで初めて観たけど、セリフがすごい単純でいい。
すごく余計なこと言わない。わかりやすい。
そして筋肉。(ん?マッチョ嫌いじゃなかったか?)
やー あれは芸術的な肉ですよ。
戦う肉ですよ。(じゃあ筋肉マンとか・・)
たぶん誰かが「オレんちのレグザで300観ねえ?」っていったら
一も二もなく着いて行くんじゃないか。


さ、墓穴はこのへんにして、


これまでに観た10円ビデオ。
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 [DVD]

これは途中までみてて、途中でやめちゃってたのを
こないだラストまでみた。
なんか最初、一番初めに観たときより、この二人の会話についていくのがちょっとめんどくさくなって・・
でもやっぱりよかったな。
男と女ってさ、わかり合えないときは違う生物って思えるくらいわかり合えないのに、
一生しゃべり続けてもネタがつきないんじゃないかっていうくらい
一緒にいられる時があるんだね。

特にこの二人を観ていると、そういうことを思い出す。
この二人は正反対だけど、同じタイプなんだ。
この二人の会話はやっぱり聞いてて面白いと思った。




最近この本を読み終えた。
人間失格 (新潮文庫)


生田斗真くんが映画主演した作品で、
友達と「アリス・イン・ワンダーランド」を観に行ったとき、
待ち時間の間本屋に入るとこの本が平積みにしてあった。
(画像には出てこなかったけど、生田君の表紙でした)
友達が「映画観たけど、おもしろかったけどやっぱり暗かった。」と言ってたので、
本をぱらぱらーと見てみた。


私は「大筋やタイトルはよく知ってるけど細かくは知らない作品」を買う時、
最初のページと、最後のページを読む。
要するにツカミとオチを確かめる訳です。
今回のこの「人間失格」の最初と最後は、
いままでで一番「これはいま私が読むべき本だ。」と感じた二行だった。


「恥の多い生涯を送ってきました。」


「自分はことし二十七になります。白髪がめっきり増えたので、たいていの人から四十以上に見られます。」




この本は、いま私が読まなくては。
こんな本がなぜ286円なのか。
神様ありがとう。


そう思って私は、その場では買わず、ポイントカードを持ってる駅前のくまざわ書店で買いました。




「トワイライト」がやっと半分まで来たというのに、
この「人間失格」は、私の昼休みの楽しみとなり、
休み時間に入るとうずうずしながらご飯をかっこみ、せっせと読みました。
「あの本が早く読みたい!」なんという衝動は
たぶん小学生以来に味わったんじゃないだろうか。
あのわくわくとうずうずは、すごく久しぶりだった。
大人になって失う贅沢は、こういう期待や衝動だろうと思う。
「宿題が終わるまで○○はおあずけ。」「テストでがんばったら○○のごほうび。」という贅沢。


この本はたしかに今の私に必要でした。
私の嫌いな口語体であるのに、とても読みやすく心地よかった。
私の生涯の本として、「愛人(ラマン)」と並ぶ作品となりました。
(それにしても「生涯の本が「愛人」と「人間失格」って・・何だと思われるか・・)


太宰の言葉のセンスはシンプルさにあります。
三島由紀夫が豪奢な西陣織だとしたら、
太宰は上質の絹や紗のような質感です。

薄くて軽くて読みやすくて、たぶん着崩せば汚くも見えるけど
芯はやはり上品で高貴な感じです。


太宰は、
この作品の主人公は、
繊細すぎて不幸になる男でした。
生まれたときから不幸でした。
彼の持つ恐怖や人間不信は、
私が安心するほどひどいもので
私に勇気をくれました。
彼にくらべれば、私はまだこの世界で生きていける。


もっと早くこの作家を知っていればよかったとも思うけど
いまだから出逢ったんだとも思う。


太宰と私は同じ誕生日だということも
勝手に運命にしよ。