ほんとに欲しい物。
今まで散々、
「誰にも嫌われたくない。」
「皆に`いい子`って言われたい。」
「自分は誰も傷つけたくない。」
という念に囚われ続けて、
今、自分は何が本当に欲しいのか、
正直、どんなことを恋人に求めるのか、
この頃やっと、
自分に正直になれてきた気がする。
まず、
今、実家に戻って、案の定父からは散々不満をぶちまけられ、
酷い喧嘩になった大きな原因の一つである、「結婚問題」。
私は、「結婚したい」と思うのは、
ほんとの自分の望みじゃなくて、
両親や、親戚を喜ばせるのと同時に、
独身でいることの焦りや後ろめたさを払拭したかっただけ。
「家を出て自分の家庭を築き自立する」
という考えは、かなり後ろの方。
実は、まだまだ親に甘えたいし、
友達と好きに遊びたいし、
映画を好きなだけ観て、
仲間と気ままに自主映画撮って、
恋バナとかスカイプでぐだぐだ話してたりしたい。
ほんとはそうなんです。
恋愛すら、
憧ればっかり先立って、
実戦しては途中で投げ出してばかりです。
恋愛とか、
男女の駆け引きとか、
ほんとは苦手で、
「あの人、なんでメール返してくれないんだろ。」
とか、不安になっただけでもう嫌になってる。
心臓がどんぶらこどんぶらこして落ち着かなくて、
自分のペースが乱されるのがほんとに参る。
恋も駆け引きも、
ぜんぜん楽しくない。
だからほんとは、
本当に仲の良い女友達と男友達だけに囲まれて、
永遠にそこで生きていきたい。
ずっとこのままで暮らしたい。
でも、そんなこと絶対できるはずないから、
一人で取り残される前に、
自分が先に出ていく。
誰よりも早く出ていく。
「どうして皆、家を出ていくの?私はこの家が好き。でも後に残されるのは耐え切れない。だから、先に逝くわね。」
と、「若草物語」のベスという子が言った台詞とそのまま同じ気持ちです。
私の結婚への夢は、
「披露宴で親族に囲まれて祝福される自分」
というビジョンで完結していて、
それから先がない。
まあ、相手だっていないと先もなにも具体的に描けませんけど、
でも、家族(特に母)から離れて別の家で他の人間と暮らすことを考えるだけで、
やっていけそうにないって感じるんです。
私は、この家が好きなんです。
だから、どんなにがんばっても、
素敵な人に出会っても、
前に進めないんです。
この気持ちを覆すほど、
「この人と生きていきたい」って気持ちになる人を
見つける希望がないんです。
甘ったれです。
でも、こういう自分を否定してたら、
ずっと骨折り損のくたびれ儲けばかり続ける気がした。
私、やっぱりメールはすぐに返してほしい。
私が止めるまで、ずっと返し続けてほしい。
それから、「おやすみ。」って勝手に終わらないでほしい。
寝落ちしても続けてほしい。
電話はかけなくてもいいから、かけたら絶対出てほしい。
忙しい時も後で絶対かけなおしてほしい。
重い荷物は持ってほしい。
先々歩かないで一緒に歩いてほしい。
ご飯は味わって食べてほしい。
たまにはちょっかい出してほしい。
私を友達に自慢してほしい。
昼寝を許してほしい。
車で寝るの多めにみてほしい。
病気がちなこと、理解してほしい。
いっぱいのわがまま、
許してくれそうな相手を探すことより、
それが少しずつ出していける自分になることが、
結局は近道かもしれないって、
最近思う。